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碑 文 谷 の 家
Himonya House
碑文谷の家
閑静な住宅街の中、周囲が密に囲まれている約25坪ほどの旗状の土地である。接近した隣家に囲まれており、しかも一部で隣地の方が地盤面が高く、日当たりと通風の条件は良くなかったが、ここに「光と風を入れてほしい」ということが、施主の第一の希望だった。そのために、斜線制限によって決められる片流れの勾配屋根の南側の最上部、唯一採光を取り込むことが出来る高い位置の窓から、メインルームである2階のリビング・ダイニングに光が注ぐよう、2階と3階は間仕切り無しの一体的な吹抜空間とした。さらにここで得られた明るさを、階段を通し1階のエントランスへ導いている。
来客が多く、食べることを大事にされる料理上手な施主のライフスタイルから、キッチンを中心に据え、ダイニングテーブルはキッチンカウンターにつなげて置くレイアウトとし、料理しながら会話できるカウンター形式の楽しいダイニングキッチンにした。
また、旗竿敷地の竿の部分(アプローチ部分)は将来も家が建たない貴重な空地であり、その向こうには緑豊かな公園があったため、その眺望をのぞめる場所をリビングとした。
壁面は一面だけ落ち着いたブルーに塗られていて、色が内部の広がりを際立たせ、変化をもたらし、この家を特徴づけている。
所在地 東京都目黒区 建築設計 八木建築研究所
主要用途 専用住宅 構造設計 山崎亨構造設計事務所
構造規模 木造 地上3階 施工 東京組
敷地面積 81.38m² 竣工 2010年5月
延床面積 92.33m²
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